Future-Idea1/ヒューマン・ライド・トリップ・シェアラー

日本科学未来館のゲームオンという企画展に行ってきた。そこでの触発と帰りの新幹線での「角川インターネット講座15巻「ネットで進化する人類」伊藤穰一(MITメディアラボ所長)」からの影響された結果が今日のお話。

IOA(Internet of Ability)というワードから体験型のサービスが発展すると言われている。今回は妄想を膨らませ、1つ旅行アイデアを考えてみた。その名も、

「ヒューマン・ライド・トリップ・シェアラー」!

トリップ・シェアラーと呼ばれる旅行先の体験(映像、音声、温度、匂いなど)を共有するシェアラーに対して、その体験をリアルタイムに自分ごとのように受け取るライド・シェアラーの2役が存在するIOA型のオーダー&トラクション・サービス。


●トリップシェアラー側の装備:
・体験配信用(映像、音声、温度、匂いなど)のライブカメラ、匂い検知器など
・注文受け付けようのデバイス(メガネ型ディスプレイなど)


●ライダー側の装備:
・体験受信用(映像、音声、温度、匂いなど)のフルフェイス・ディスプレイ
・指示発信用のアプリ

■サービスパターン1:プロトリッパーにライドしよう!

プロの冒険家、旅行ガイドがトリップ・シェアラーになる。その旅行を体験したい一般の人(一般時には危険すぎる場所に行きたい人、旅に行く前に予習をしておきたい人、高齢者や身体障害など動きに制限のある人、他人目線で旅をしたい人など)がライダーになる。
プロの冒険家であるトリップ・シェアラーに複数のライダーが旅行に対する注文を出すと、その注文を受けて体験する行動を変えてくれる。注文に対して意見が割れたときは、多数決、もしくはランダムに決定される。ただし、プロの経験上、危険なことや現地ルールに背くことは注文を拒否できる。

ポイント★

1.ライダーたちは参加者みんなで楽しい追体験型の旅プログラムを作っていくことを目的に、あらかじめ伝えられている旅行地域についてネットで検索をしたり、リアルタイムで配信されるデータを体験しながら、トリップ・シェアラーに実行してもらう注文事項を考え、実行にうつしてもらう。選択型のRPG的要素を取り入れたことがポイント1。

2.旅は完全にはうまくいかない。少し物足りなさを残しつつも、限られた時間で精一杯うごく。そこが旅の醍醐味だと思う。複数のライダーが違う意見を出す場を作ることで、各ライダーの思い通りには旅行が進まない状態を作り出すことがこのサービスのポイント2。


アフター・トリップ:シェア・トリッパーと冒険振り返り

旅行では時間がなくて説明ができなかった出来事や注文に対する判断理由などを説明してくれるアフターフォローの会を設ける。旅の装備品に対する細かい説明や、ライダーが自分で冒険するときのアドバイスなども一緒に行う。ただし、プロトリッパーからの一方的なレクチャーだけでなく、ライダーとの意見交換を行うことで、双方が成長できる場を用意できると良いと思う。


■サービスパターン2:プロトリッパーにトラクションしてもらおう!

ライダー側にいた一般人(旅慣れていない人、初めていく地域で不安な人、子供だけの旅など)が1人、もしくは複数のグループとしてトリップ・シェアラーになる。プロの冒険家や旅行ガイドがライダーになって、トリップ・シェアラーがよりよい体験をできるように、注文をうまく行ってトラクション(牽引)していく。

このパターンではトリップ・シェアラーが自分のニーズに合いそうなプロからライダーを1人選ぶことから始まる。野宿のような旅がしたいのか、ユースホステルのような旅仲間と過ごしたいのか、リゾート旅がしたいのか、体験したい要望に合わせてライダーを選ぶ。ただし、トリップ・シェアラーはライドされているという前提なので、チャレンジしようよ!というライドシェアラーであるプロトリッパーから注文、旅を楽しくするためのトラクション(牽引)が出るようになっている。


ポイント★

1.いつもの自分ならやらないようなことも、オーダーでトラクションされるのでチャレンジする機会が増える。また、チャレンジによって困難になった旅でも、ライダーがプロ・トリッパー視点でアドバイスをくれ、応援してくれるので安心できるだろう。結果、旅は大変になるかもしれない、楽しくなくなるかもしれない。でも、思い出深いものとなるに違いない。

アフター・トリップ:ライド・トリッパーと冒険振り返り

旅の最後には、旅行の行動記録をライダーが書いてくれ、次回に向けてのアドバイスなども一緒に記載してくれる。記録を見ながら思い出を振り返りつつ、その場で記録をさらにリッチにしていく。旅の仲間と一緒に冒険を振り返れば、みんなでシェアする思い出がよりリッチとなり、よりいっそう絆も深まることだろう。

IOA(Internet of Ability)の話を読んだ時、「体験」と「知恵」の貸し出しについてパッと思い浮かんだ。攻殻機動隊で主人公が人型の人形ロボットの擬体に乗り写って、遠隔操作をするように、完全に人をジャックできるわけはないので(電脳化されていないし)、幽霊に取りつかれたような感じ(幽霊になって取り付いたような感じ)が、このサービスを考える前提としてはいいだろうなと思った。自分の意思で動けるけど、横からおせっかいなちゃちゃを入れられる感じ。不快という要素は(ある種の制限、ルールといってもいい)、サービスにうまく取り入れたほうが楽しさが出る。

次に、全天球カメラが今年はじめにブレイクして、VR機器でその映像を高い没入感で見て入れるようになったけれど、体験としてはまだ弱いことが思い浮かんだ。映像としてのリアルはあるだけれど、そこには物語性(ストーリー)がないため、長いこと入り込めないのではないかと考えている。その点、CGで作られた仮想現実世界を動くRPGなどのゲームには、物語性があるのでその世界に人も長時間没入していられると思う。
リアルな映像だけでは人を惹きつけるのに十分ではない。そこにいかに物語性があるかが重要なのだと思う。80年代の8ビットのチープなシューティングゲームであっても、その世界観やゲームを進めるという物語性が貧弱にでもあった。今からするととんでもなくちゃちいものでも、熱狂できたのはそういうことではないかと思う。

まだまだいろいろ考えられますが、今日はこのへんでいったんやめておこうと思います。即興の熱を大切にして、ばばばっと一気に書いてしまいました。もう寝なきゃ!!(汗

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