西表島からステークホルダーマップを描く その1
このGWに人生2度目の石垣島へ。
直行便でLCCのピーチが関西空港から新石垣空港出ているから便利ですね。
さて、石垣島を含む八重山諸島の醍醐味といえば、美しいビーチでのんびり。という方もいるでしょうが、ダイビングやシュノーケル、マングローブのカヌー探索やトレッキングなど、自然を満喫する観光ツアーが主なアクティビティーになるのかなと。で、ダイビングショップやトレッキングツアーのスタッフさんに話を聞いたんですが、2013年に新空港が開港してから観光客が増えた(石垣島の方)/変わらない(西表島の方)とのこと。少し調べてみると、2013年からの八重山諸島の観光客数は全体で伸びていることがわかりました。観光客が年々増加、2014年からは100万人を越えている!すごいですね。(下表は沖縄県のWebサイトに報告されている「八重山観光統計」データから抜粋)
西表島への観光客数のデータを見ると2007年、2008年頃の40万人代のピークから一度がくんと減り、2013年からまた増えてはいるもののピークには届かない。地元の方の言葉はなるほどなと。ただ、八重山諸島全体のほうも見返すと同じように観光客数の一度減ってまた増えるという波がなっていました。なるほどなと。
新空港が開港してから観光客は増加傾向にあるけど、どの時点での過去と比較してるかや八重山諸島の場所によって見解が異なるのかなと。特に西表島や波照間島まで行く人も少ないので、そういうことも発言に関係していたのかもしれません。
前置きがながくなりましたが、最近、リレーションマップの描き方や捉え方についてきちんと自己消化したいなと思い、西表島(観光地)と私(観光客)の関係性について実際に手を動かして考えてみました。Value Web(バリュー・ウェブ、価値交換マップ)、Stakholder Map(ステークホルダー・マップ)等と呼ばれるリレーションマップを描いて気づいたことを今回はまとめてみようと思います。
Value Web、Stakholder Mapの目的
目的は大きくは2つ、「課題発見」と「新しい取り組みへの検討」になるかと思います。前者はステークホルダー間の関係がどのようになっているのかを把握し、課題がないか見極める作業。後者は課題の有無にかかわらず、ステークホルダーとの関係性を変えたり、新しいステークホルダーを入れることで、どのような変化が起こせるのかを考える作業です。
描く前の準備
- 提供サービスに関与する関係者(ステークホルダー)をできるだけ書き出す
- 繋がっているステークホルダーの範囲をどこまでにするのか範囲をぼやっと決める
- どのステークホルダーをメイン(主人公)にするのか決める
- ステークホルダーをどのレベル(抽象度)にするのか範囲を決める
例)ハンバーガー会社 > 店 > レジスタッフ、調理スタッフ、オーナー
意外と難しいのが4番目のステークホルダーのレベルです。企業などの組織レベルにすれば企業間における関係性を見つめることになると思いますし、お店やスタッフレベルでマップを作ると、具体的な提供サービスや従業員のワークの改善について考えられるマップになるかと思います。レベル感と何を対象とするかを考えなければ、考えべき課題に収拾がつかなくなるので注意が必要です。
それから3番目のステークホルダーのメイン(主人公)を誰にするのかもとても大事です。自社、他社、ユーザの誰を中心におくかで、関係性の見える範囲が違ってきます。1つのマップに同時に描くこともできると思いますが、複雑になってしまうので分けたほうがよいのではと思います。
描き方のルールについて
最低限のルールはあっても描き方は人それぞれ、ネットを見ても様々なマップがでてきます。まあ、相手にうまく伝えることが目的なので、描き方の厳密なルールに捉われる必要ないかなと。ということで、私なりにマイルールを実務でも使い易いように考えてみました。
まずはマップを構成する個々の要素であるノードですが、ステークホルダーマップではノードにはステークホルダーを入れるのが原則的にはルールです。価値を交換しあえる”相手”を入れるのだと覚えておいてください。上の図では「α先生」とか書いている部分です。ノードはパッと見てわかりやすいように、アイコンに用いるのも手かと思います。
上の図にあるうっすらとした大きな白丸は、ノードと他のノードがあるグループに所属している場合、それがわかるように囲うためのものです。実作業でもできるだけ整えたいものですが、ひしゃげた楕円になったり、一部ぽこっと膨らんだりするかと思います。
次にノードとノードを繋ぐリンクについてです。リンクは関係性の強弱を3レベルに分けました。繋がりがあれば線を引き、関係が強ければその線を太くします。繋がりが薄い、弱い場合はリンクを点線にします。また、リンクに矢印をつけることで提供される価値のフロー(流れ)を表現しています。ただ、矢印だけでは何を意味するかわからないので、補足の説明文を矢印の上につけるようにしましょう。
最後に、検討中ですが色と言葉で感情を表すハートのアイコンも考えています。交換される価値に対して、各ステークホルダーがどう思っているのかを表します。となると、その感情が何に対してなのか具体的な事象も書き出さないといけなくなります。価値の補足説明文以外にリンクに吹き出しをつける必要がでてきそうです。マップ上にスペースが足りるのかな?と心配ですが、ワークショップ中はまぁ、付箋をべたべたとたくさん貼っても大丈夫だろうなと。報告書にまとめるときに苦労しそうです・・・。
というところで本日はここまで。次回は実際に描いたステークホルダーマップから得た気づきについて書いていきたいと思います。
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